サイファーの日記

過去作の乱数について書きます

VC青でサンダーの状況再現をする

こんにちは!今回は、3DSのVC青版で個体値BDFF(めざ氷70)のサンダーを捕まえる方法を説明していきます。

【追記】
8/22(火)  発電所への出入、手持ちの数、タイマーの時間、リスト2について
8/24(木)  TNによる状況再現の正否について
8/28(月)  リスト2を使わずに目処を立てる方法について


 

はじめに

カートリッジ版や海外版、別の色のバージョンではできないので注意が必要です。状況再現という手法を用いるので、ボタン長押しによるバッファリング(先行入力)というテクニックが重要になってきます。あらかじめ、今回撮影した動画*1を見ておくと視覚的なイメージがつきやすいかもしれません。

準備するもの・こと

マスターボール
・手持ちを1体だけにする(3体で成功した方もいるし、ほぼ関係しない)
・むじんはつでんしょのアイテムを全て拾う(隠しアイテム2個も含む)
・むじんはつでんしょのビリリダママルマインを全て消滅させる
・できればサンダーを事前に図鑑登録させておく
・時間計測用のタイマー*2

※全てのアイテムとビリリダマ族を消滅させた後、一度でも発電所を出てしまうとスト2の個体は出ても今回狙う個体については出てこなくなる可能性があります。特にビリリダマ族の残魂的なものが発電所を出ると消えてしまい、それが乱数に影響するので。状況再現はアイテムやビリリダマ族を消したら、発電所から移動せずそのまま行って下さい。

※TNの違いで状況再現が全く成功しなかったり、逆にすぐ成功することがありました。ツイートの内容は目標IGTの出現に関して。有識者曰く、ダイアログに表示されるTNが乱数に影響を与えることはありうるそうです。信じるか信じないかはあなた次第です。てか「おなして」って変な誤字してますね、すみません。

 

手順①決まった場所と向きでセーブする

まず、サンダーの左に1マス間隔を空けてセーブします。ただし、次回以降に起動した時、主人公の顔がサンダーの方を向いているようにセーブする必要があります。普通に行うとどの向きでセーブしても次回起動では、主人公の顔は下を向いてしまいます。

これは、十字キーを押して歩き始めたら即スタートボタンを押して、そのままセーブに移ることによって実現可能です。その時の進行方向も一緒に保存されます。ただ、あまりにも早くスタートを押すと反応せず、メニューが開かない場合があります。

 

手順②タイマーを開始し、OPを最速で飛ばす

シンプルタイマーの待機時間を2696F*3に設定。次に、下画面をタッチして「ゲームをリセットしますか?」での「A はい」を指で押さえつけ、シンプルタイマーの「開始」も指で押さえつける。そして、それぞれの指を同時に離すことで時間計測を開始します。

次に、ゲーフリのロゴが出る前から上、B、セレクトを同時に長押ししておきます。するとプリンとゲンガーが戦うシーンまでがカットされて、最速でタイトル画面に移ります。そうなったら上、B、セレクトは離してOK。

タイトル画面が表示されそうになったら、スタートを長押しゼニガメの鳴き声がして最速で「つづきからはじめる」画面に移ります。

スタートを離し、「つづきからはじめる」画面が表示されそうになったらAを長押し。最速でフィールド上に出ます。

手順③サンダーに最速で話しかける

Aを離し、フィールド上に出そうになったら、十字キーの右を長押し。主人公が最速でサンダーの方へ向かって歩いていきます。そして、サンダーにぶつかりそうになる少し前でAをちょん押しして話しかけます。

ここで重要なのは、ここのAだけは長押ししないという点です。今までは先行入力のため長押ししていましたが、ここの先行入力だけは長押ししてはダメです。結果が変わってしまうので。「長押ししないで先行入力できるのか?」と思う人もいると思いますが、ちょん押しでも思ったより猶予があります。

手順④タイマーが0になったら戦闘突入

「ギヤーオ」と表示されるので、タイマーが0になるまで待機。0になったら、Bボタンを長押ししながら戦闘に突入します。Bは2秒くらい長押し*4します。

捕獲したらサンダーの実数値を見ます。もし、この記事の一番下に載せたリスト1のいずれかのステータスにあてはまったらIGTは一致しているので、タイマーの待機時間を調整し、手順②から再挑戦です。ゴールまであと一息なので頑張ってみてください。

IGTについてですが、まず、初代はプレイ時間が「時間:分:秒:フレーム」で記録されています。この内、フレームは0~59の計60通り存在します。IGTはセーブ時に記録されたこのフレームに依存し、しかも次回以降起動した時の乱数の生成に影響を与えます。*5世界線が60個ある、みたいなイメージ。だから、今回のBDFF個体も特定のIGTでなければ出てきません。

とはいっても、初回はほとんどの人がIGTズレを起こすと思います。リスト1に当てはまるものがなければ、IGTズレもしくはバッファリングがうまくいっていないことが原因であると考えられます。リスト2の個体が出てきた場合、IGTズレの可能性が非常に高いです(ただしリスト2の内容はごくわずかで、全てのIGTズレを網羅したものではありません)。バッファリングに自信があるのにリスト2の個体すら出ない場合、待機時間を±7Fの範囲で変更して出てくるか確認してみてください。

IGTズレの場合はゲームを一旦リセットして手順①から再挑戦です。手順①でレポートを書く行為によって、再びIGTを厳選できます。ちなみに、BDFF個体が出るIGTを引く確率は体感1/30くらいです。

あとがき

IGTガチャを乗り越えるまでセーブしまくるのが少し面倒くさいですが、それ以外は簡単なので興味がある人はやってみてください。補足ですが、今回のものはミュウツーやファイヤーなど他の固定シンボルには使えない方法です。それらは別に調査する必要があります(流用させてくれ...)。

ちなみに、事の発端は3DSの自動化で色違いが出てくるタイミングを調査していたところ、たまたま理想個体と呼ばれる個体をみつけたことです。色違いの出現よりも低確率らしいので、ある意味ラッキーでした。

自分は対戦にはあまり詳しくないので分かりませんが、サンダーは金銀の対戦で活躍するポケモンらしく、今回はせっかくなのでまとめてみました。ここまで見ていただき、ありがとうございました!

 

リスト

<リスト1>目標のIGTで出てくる個体(HPは省略)

97/95/116/131    -18F
105/91/106/140
97/103/114/134
107/102/107/131   
103/90/117/132
99/102/112/139
96/101/108/139
95/96/106/131
95/91/120/140    -10F
95/102/120/133
97/102/105/131
101/90/107/132
105/93/110/133
110/100/114/138
101/94/119/145
108/103/110/136
101/101/118/132
95/102/111/130
106/103/120/145  ←目標フレーム(60fpsで約2696F)
103/91/116/131
100/100/112/137
99/92/109/143
98/102/108/135
99/100/108/130
101/101/108/145
105/94/111/133
109/93/114/133
98/101/118/138
105/93/107/144    +10F
96/105/114/138
105/104/106/134
99/102/115/130
110/105/109/131
107/94/120/133    +15F



<リスト2>IGTズレで出た個体(いずれも目標フレーム狙いの結果)

95/104/111/132
96/95/111/139
96/96/111/140
96/103/112/131
98/92/112/134
98/96/112/132
98/97/112/139
98/98/112/140
99/91/112/131
99/91/112/133
99/102/113/143
101/91/116/135
103/97/116/137
103/99/116/139
103/101/116/141
103/105/116/145
104/91/117/131
106/97/120/139
106/98/120/140
106/101/120/143
106/102/120/144
106/104/105/130
106/105/105/131
107/91/105/133
107/92/105/134
107/93/105/135
107/94/105/136
107/95/105/137
107/96/105/138
107/97/105/139
107/98/105/140
107/99/105/141
107/100/105/142
107/102/105/144
107/103/105/145
107/104/106/130


ステータスの高さ順に並べています。勘のいい人なら気付くかもしれませんが、IGTズレ間で攻撃と素早さは固定のまま防御と特殊がセットで1ずつ増えていることがあります。このリストに載っていなくても、その類のステータスが出たらそれはリスト2の仲間です。

ただ、「増えていく防御と特殊が個体値15の時のステータスを超えるとどうなるのか」という疑問もあると思います。その答えは、オーバーフローにより個体値0に戻り、同時に防御がオーバーフローしたら攻撃の数値が+1、特殊がオーバーフローしたら素早さの数値が+1される、です。もちろん、攻撃と素早さもオーバーフローすると個体値0に戻ります。

例えば、下の画像の個体はリスト1の95/102/111/130(目標から1フレーム早い個体)から防御と特殊が8ずつ増えた個体だといえます。特殊については130+8=138なので分かりやすいと思います。一方、防御は102→103→104→105→9091→92→93→94となり、攻撃についてはオーバーフローのため95が96に繰り上がっていると判断できます。これさえ理解すればリスト2の存在は不要なんだが



*1:https://www.youtube.com/watch?v=qcK_VUP6Eg8

*2:mizdra氏作成のシンプルタイマーが便利です。デフォルトでは「秒」設定なので、「F」設定に変更して下さい。

*3:自分の場合はこの待機時間がベストでしたが、別の環境では少し違うかもしれません。他の人は2703F前後でした。

*4:海外の人の操作の真似なので、もしかしたら不要な長押しかもしれませんが。

*5:セーブロード時にオブジェクト(アイテムやNPC、固定シンボル)が映り込んでいない場合、ここまで変化は甚だしくありません。60個ある「世界線」の90%以上は、同じ結果を出します。今回は思いっきり主人公の右側にオブジェクトがあるので多様になっています。