サイファーの日記

過去作の乱数について書きます

XY野生乱数でTinyMTを制御する

  はじめに

こんにちは。今回は、XYの野生乱数でTinyMTを制御し、任意のスロット(シンクロも)に好きなタイミングでエンカウントする方法を説明します。この記事では例としてフレンドサファリを扱います。

普段使うツールに追加で必要なもの
•XYBlinkSearch(本来の使い方と違うが)
TinyFinder

  やり方

1.TinyMTのseedを求める(準備段階)
6世代のID調整の際に求めるものと同じです。今回は、XYBlinkSearchの「取得」ボタンを押した時、現在のseedが分かるようにします。次の方法なら秒で終わります。
3DSのバッテリーパックを外して再度装着し、電源ON(偽トロの基板はスルーしてね)。

※充電ケーブルを挿しっぱなしだと、うまくRTCのリセットが出来ません

XYBlinkSearchの「シード」欄に5CD80000と入力して、「総当たりする」にチェック。「取得」ボタンを押すと同時にホーム画面からXYを起動します。バッテリーパックを装着してから出来るだけ早めに起動して下さい。

総当たりのチェックを外して、ホロキャスター内のセレナの瞬きを10個ほど観測して入力。seedの候補を検索します。経過時間の範囲は10000とか20000、消費数の範囲は0〜99くらいでいいと思います。

大体0x5CD80000前後のseedが1つ引っかかるはず。複数出た場合、合計消費数が20〜30のものを選べば多分正しいです。ここで再び総当たりにチェック。出たseedを右クリックすると「シードを選択する」が出るので、ここを更にクリックして完了。これにより、「取得」を押す度に現在のseedの大体の位置が自動で入力されるようになりました。大体なので、2の段階では正確に絞り込んでいきます。
ちなみに、本体の日付は設定で元に戻しましょう(さすがに2011/1/1の個体は嫌です...)。

この作業が終わったら、いつも通りMTの方の基準seedを求めにいって下さい(化石を2個使うやつ)。TinyMTの基準seedが分かったからといって、MTの基準seedは分かりません。化石を復元してくれる博士の前で、シルバースプレーを事前に使っておくのも忘れずに!

2.TinyMTのseedを求める
ここからは、実際に個体を乱数する段階です。ホームからゲームを起動するタイミング、もしくはソフトリセットのタイミングで「取得」を押します。TinyMTのseedはこのタイミングに決定されますが、もちろんMTのseedはタイトルでAを押した時です。
プテラを受け取ったらMTのseedを検索し、その後TinyMTのseedをセレナの瞬きを使って特定します。これはさっきと同じ感じです。8〜10個瞬きを観測し、合計消費数が50〜90くらいのseedが引っかかったら恐らくそれが正しいです。絞り込んだそのseedはXYBlinkSearch左上の「シード」欄に貼り付けて、経過時間の範囲は「0」にします。

3.目的地移動→再度瞬き観測
2匹目のプテラを受け取るタイミングでタイマーをスタートさせ、目的地までテレポート(事前にキナンシティのポケセンをテレポート先として固定)で移動します。
目的のフレサファの草むらに入り、事前に撒いたシルバースプレーが切れるまで走り回ります(これをしないと遭遇が不安定になる)。自転車ではなく足を使って走って下さい。
切れたら「もう一度使いますか?」みたいなメッセージをキャンセルし、下画面のショートカットメニューをタッチしてバッグを開きます。後述しますがここで大事なのは、下画面をタッチしてバッグを開くということです(小泉構文)。下の画像の矢印で示したアイコンを押します。
バッグを開いたら、自分はすぐ飴を与えて、上昇値からプテラのステータスを特定しています。この方が手持ちを見る手間を省けるのが理由です。

次にホロキャスターを起動して、再度セレナの瞬きを観測し消費数を検索。消費数は0〜1000が目安ですが、コウジンタウンかキナンシティで雨が降っていた場合、範囲を更に広げて下さい。雨が降っているエリアにいる間、TinyMTが高速で消費されます。
seedは1つに絞り込んであるので瞬き6個くらいでOK 。大事なポイントは、最後(今回なら6回目)の瞬きを確認したと同時に、セレナの最後のテキストでAを押し、会話を終えることです。とはいっても、厳密では全くないので焦る必要はなし。ちなみに終えた後、さらにBでホロキャスターを閉じるのは今の段階ではやめて下さい。
検索結果の合計消費数は覚えておきます。今回は仮に合計消費数400とします。

4.TinyFinderで目標Indexを決める
IndexはTinyMTの消費数を表します。バッグの中では特別なこと(ホロキャスター内の瞬きやバトルレコーダー、学習装置を使うなど)をしない限り変化しません。
2で求めたTinyMTのseedを3DSRNGToolのMiscRNGToolにコピペします。乱数の種類は「G6 TinyMT」です。計算して出たリストの一番上(消費0)4つの乱数値は画像のようにTinyFinderへ入力して下さい。
この4つはコピペできないので手打ちです(ここが面倒くせぇ〜〜)。打ち間違いで正しくないリストを作りがちなので、今回だったら例えば、MiscRNGToolの15消費とTinyFinderのIndex15を比べます。ここが一致していれば問題ないです。画像ではMiscRNGToolの15消費目が見切れてますね...(今気づいた)

3で述べた通り、現在の合計消費数(現在のIndex)は400です。今回の目標のindexは453とします。このIndexはツールによると、3体解放されている場合、スロット2の個体がシンクロ可で現れることが分かります。

5.目標Indexに到着するように瞬きをさせる
セレナの瞬きを目標Indexに辿り着けるように観測します。ホロキャスターの項目選択時に+2、バッグを閉じるタイミングに+28だけIndexが進むようです(また、ホログラムが映ってから1回目の瞬きは消費されない?)。
だから、今回の目標Indexに辿り着くには 453-400=53 53-(2+28-1)=24 で、あと残り24回瞬きを見る必要があります。要するに、フレサファでは実際の差(目標Index - 現在Index)から29引いた分だけ瞬きを見ればいいということ。
そして24回目の瞬きを見たら、3で述べたのと同様にすぐセレナのテキストを閉じます。その後、さらにBを押してホロキャスターそのものを閉じて下さい。

6.待機時間終了まで待つ
ここまで来たら、あとはタイマーが終了すると同時にBを押し、バッグから出るだけです。Bを押したら、すぐターン(振り向く)できるように十字キーを任意の方向に押し続けて下さい。3の段階で北に向かった状態でバッグを開いたのなら、十字キーは東西南のいずれかに押し続けます。
ステップ(振り向きではなく前進)での挙動は未確認なので、推奨しません。また、もし下画面タッチでバッグを開いていないと、バッグから出たときにXメニューの表示が邪魔になり、うまく遭遇できないと思います。
1回のターンだけで「狙いの種族+色違い」に出会えたら成功です。ちなみに、自分の環境ではCCTimerのオフセットは276くらいで安定しました(最後にプテラを復元した時にタイマースタート)。
初めて挑戦する人はまず、任意のスロットに1ターンでうまくエンカウントできるかどうかの練習が必要です。その際、個体値や色については無視してOK。

  あとがき

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。ご覧のとおり、手順が普段の乱数の2倍に増えています。かなり面倒で、タスクバーもごちゃごちゃします。その分、スロットを外して泣くことはないし、はっこう要らずで効率的になります。
一番の難点は目標Indexが遠い場合、何十回もの瞬きを目視で確認し続けないといけないところ。結構時間がかかる上、体力的にもしんどいです。専用の瞬きツールが完成すれば目の疲労と、待機時間が過ぎてしまう事故から解放されるはず(?)
ちなみに、XYBlinkSearchは元々XYID調整用のツールなので、作成者の方に注意されたらこの記事を削除させて頂きます。
一応、これ以外のツールでも出来るんですが、消費数の範囲が0〜999までしか対応していなかった気がします...雨が降ったら消費数を特定できずに詰む。